いまこそ税と社会保障の話をしよう! [book]
なかなか興味深い。
リベラルを自称する人はこういう発想なのかとちょっと理解が進んだ気がする。
第一に弱者救済があり、義務の前に権利があると。
だからそれができない社会はおかしいと・・・
生活保護を受ける権利は当たり前の権利であり、それを言い出せない雰囲気がある状況はおかしく、正々堂々と受けたらいいというのは理解できる。
ただ、それを恥じる、やはり自力で頑張ろうという言う感覚も人として当たり前であろう。
それをそう考えてしまうこと自体、社会がおかしいというのはちょっと違うと思う。
「弱者を助ける社会」ではなく「弱者を生まない社会」というが、それは究極の理想論で実務のない学者の言葉と感じる。
著者の言う消費増税で最低保証をサービスとして提供する、どちらかという北欧型の高負担・高福祉の考え方は面白いとは思う。
国家のもとに今のインフラがあり、社会福祉があるわけで、その前提には国防や世界情勢もある。
そういう面を無視してまず弱者救済を語りがちなのが今のリベラルの傾向なのかと感じた。
コメント 0