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憲法の創造力 [book]

41pJXLmxtcL._SX324_BO1,204,203,200_.jpg<木村 草太>


君が代斉唱、1票の格差、裁判員制度などの判例を題材に、憲法学者の立場からこれを解説する。

裁判官の判断に異を唱える部分が多く、改めて法律の世界でも解釈次第ということを認識する。


はしがきにはこうある・・

「良い憲法を創るということ。それは、新憲法を制定することでも、憲法を改正する事でもない。憲法の原理を理解した上で、そこから、想像力を駆使して、より良き国家・社会のツールを創造することなのである。」


正直違和感を感じた。

現憲法は絶対で、それを解釈しルールを創造するのは我々憲法学者であると聞こえるのだ。

何十年も一度も改定されてない憲法を、限られた法律家が解釈しルールを創るというのは、憲法学者の傲慢さに感じる。

公務員の政治活動の話を、好きな球団の例で解釈されても困るのだ。

読みながら終始感じた違和感は、学問の世界でのべき論みたいなものと現実社会とのギャップかもしれない。

但し、裁判判例についてのいろいろな見方、裁判官の考え、著者の解釈などは非常に面白かった。


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