エジプトの空の下 わたしが見た「ふたつの革命」 [book]
イスラム研究者である著者の、学術本ではないエッセイだがとてつもなく面白い。
エッセイではあるが、そこはかとなくイスラムに対する分析が混じり、とても勉強になる。
表紙写真にもある娘さんが、逞しくおおらかにエジプトでの生活を生きているのが楽しく、またエジプトにおけるスラム街の生活の生々しく苦しく悲しい生活も描かれている。
イスラム思想の本質の恐ろしさと、上流社会とスラム社会の混在するエジプトを通じて、今の世界の混沌を感じる。
人間社会の限界も感じるが、ただ娘さんのおおらかさに救われる気がする。
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