異邦人(いりびと) [book]
京都を舞台に、画家、画廊、美術館と美術にかかわる人々の様々な思いが絡みつく。
主人公菜穂の強烈な芸術至上主義に何とも凄みを感じる。
葵祭から祇園祭の宵山、屏風祭り、山鉾巡行、貴船の川床、渡月橋・・等々、京都ならではの歴史を感じさせる行事、場所が丁寧に登場し、日本人の美や歴史に対する思いを凝縮したのが京都である事が分かる。
屏風祭りというのを初めて知ったが、全く凄いものがあるものだ。
京都の景色を思い浮かべながら、深く面白く読める本だった。
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